見出しになる流星の数は、暗く、晴れていて、流星群の放射点が真上にあるという、めったにないほど良い空を前提としています。実際の見え方は、放射点の高さ、その場所の空の明るさ、月明かり、天気によって決まります。こうして期待値を調整すれば、見出しの数字が役に立ちます。
“1時間に150個の流星”の意味
流星群は、地球がちりの帯を横切るときに起こります。多くは彗星に由来しますが、ふたご座流星群は岩石質の天体フェートンに由来します。粒子は秒速約35kmで大気に突入します。流れる筋をたどると、放射点と呼ばれる1点から広がっているように見えます。
天頂1時間出現数(ZHR)は、放射点が真上にあり、完全に晴れた暗い空の下にいる理想的な観測者の場合に計算される数値です。2026年のふたご座流星群のカレンダーでは、ZHRの極大値は150とされています。これは基準値であり、自宅の庭で見られる数の約束ではありません。
放射点の高さで見える数が変わる
出現数は、放射点の高度の正弦にほぼ比例します。放射点が地平線と真上の中間、つまり45度にあるときは、他の要因を考える前の段階で、理想の数値の約70%が残ります。
北半球の中緯度では、ふたご座流星群の放射点は日没ごろに昇り、現地時間の午前2時ごろに最も高くなります。待つことで条件が良くなることもありますが、雲や月明かりによって実際に最適な時間が変わることもあります。
空の明るさは、まず暗い流星を消す
暗い流星は明るい流星よりも数が多くなります。郊外の明るい空ではその多くが隠れるため、見える星の限界等級が少し下がるだけで、流星群の大部分が見えなくなることがあります。月明かりも、見える暗い流星を減らします。
動画の台本にあるふたご座流星群の例では、郊外の限界等級5の空で、暗い空で見える数の約4分の1が残ります。2026年12月の極大では、月は夕方に沈む三日月です。この好条件の月でも、その土地の光害がなくなるわけではありません。
150から12へ: 計算例
2026年12月13〜14日の夜、北緯40度付近の郊外の庭を考えてみましょう。午後10時ごろ、放射点の高さによって理想の150は約100に減ります。空の明るさでそれが約25になり、雲量50%では1時間に約12個が残ります。
午前2時には、放射点が高くなることで、同じ庭の推定値は約18まで上がる可能性があります。その時間に晴れたより暗い野原なら、90近くになることもあります。これらは例示の平均値で、スケジュールではありません。1時間に12個といっても、5分ごとに1個流れることを約束するものではありません。
この流星群では、見出しの数字よりも、暗さや雲量の改善のほうが重要になることがあります。暗い場所に着いたら、目が慣れるまで約30分みておきましょう。
覚えておきたいこと
次回はこれらを確認しましょう:
- ZHRは理想条件での基準値として読む。
- 放射点の高さ、月、空の明るさ、雲で各時間帯を比較する。
- 暗く開けた場所を選び、目が慣れるまで時間をとる。