雨のカウントダウンは、多くの場合、単純な考えから始まります。今ある雨雲の動きを見て、その動きを先へ延ばすのです。短い時間なら役に立ちますが、雨は発達し、弱まり、地上に届かないこともあります。分単位の時刻は、新しい情報によって変わる推定値です。
雨を見て、先へ滑らせる
気象レーダーは数分ごとに降水をスキャンします。スキャンを比較すると、雨のパターンがどう動いたかがわかります。従来のナウキャストは、そのパターンを最近の進路に沿って延ばし、別の場所に到達する時刻を推定します。
たとえば、5分前に自宅の西14kmにあった雨雲が、今は10kmの距離にあるとします。5分間で4km移動したので、時速は約48kmです。50に丸めると、残りの10kmは約12分かかります。
この例は原理の説明であり、すべてのアプリの独自の手法を説明するものではありません。現代のナウキャストは、観測、数値モデル、その他の手法を組み合わせることがあります。Forecast Barが使用する今後1時間のデータの正確な手法を、Appleは公開していません。
現在に近いほどうまくいく理由
世界気象機関は、現在から6時間先までの予報にナウキャストという言葉を使っています。レーダーのパターンの外挿は、最初の2時間ほどで特に有効です。それ以降は数値予報のほうが精度が高くなる傾向があります。
予測できる範囲が短いのは、パターン自体が変化するからです。計算は算術的に正確でも、雨が一定に動くという前提は信頼性が下がっていきます。桁数を増やしても、その前提が強くなることはありません。
カウントダウンが外れる3つの理由
第一に、雨は発達し、弱まります。レーダーが捉えられる最小のパターンは数kmの大きさで、1時間足らずで見分けがつかないほど変わることがあります。古い形を先へ滑らせるだけでは、その変化を捉えられません。
第二に、新しい雨雲が近くで発生することがあります。追跡するエコーがなかった場合、外挿だけでは動かす対象がありません。
第三に、ビームは上空の降水を捉えます。地上に届く前に蒸発するものもあります。これが尾流雲です。そのため、本物のレーダーエコーがあっても道路が乾いていることがあります。
決まった約束ではなく、最新の推定を使う
“12分後に雨”は、現時点で予報が見込んでいることを伝える有用な情報です。新しいデータが届いたらもう一度確認してください。カウントダウンが飛ぶのは、時計の故障ではなく、新たな発達、進路の変化、新しい推定を反映している場合があります。
洗濯物の例で実際に役立つのは、早めの知らせと今後1時間の見通しです。正確な分を保証されたものとして扱うのは、この手法にできること以上を予報に求めることになります。
覚えておきたいこと
次回はこれらを確認しましょう:
- 短期的な判断には今後1時間の予報を使う。
- 雨雲が近いときは再確認する。発達、衰弱、新しい雨で推定が変わることがあります。
- チャートと開始・終了の時間帯をあわせて読む。